少しだけ広告業界の洗脳から解けた今、コンプレックスにまみれていた5年前をふりかえり思うこと
5年前、わたしはコンプレックスにまみれていました。
「5年」と書いていますが、劇的ななにかが5年前に起こり、急激に価値観が変わったわけではありません。
いまでも、もちろんコンプレックスはゼロではないです。
それでも今、振り返ってふと思うのは、「いつかはあんなにも苦しかったこと」がいつの間にかそれほど気にならなくなっているということ。
かつてのコンプレックスについて。まず、体型。多くの女性がそうであるように、明らかな肥満体型ではないものの、自信を持ってスカートを履けないくらいには気になる。体脂肪率も決して低くはない。
次に、顔。特に目。しっかりした一重で、ぱっちりお目めに憧れて買ったアイシャドウをどんなに執拗に塗り込んでも、まぶたに吸い込まれる。すぐに下まぶたにくっついて、いわゆるパンダ状態。
今はいい思い出です…。
まだまだありますが、不思議と以前よりも気にならなくなったこととしては、大きくその2つでしょうか。
2つだけ、という気もしますが、毎日毎日呼吸をするたびに自分の目が好きじゃない、自分のからだが好きじゃないと思うことって相当なストレスですし、自分で自分に行なっていた大きな「刷り込み」でした。
テレビや雑誌できれいなモデルさんを見ても落ち込むしまつ。
まったく比べるレベルでもありませんが、今思うと芸能人が基準になっていたことで、苦しんでしまっていたんです。
どうして今は気にならないのか、あまりわかりません。
もしかしたら少しだけ、大人になれたのかもしれません。
でもそういうことで苦しんだり、悩んだりすることを、「子ども」とは思いません。
だって世の中には私たちを苦しめるメッセージで溢れているからです。私は運良く、いろいろなタイミングやきっかけが重なって、自分は一種の洗脳状態にあったんだなと気づくことができたけれど、気がつかないで自分の容姿を責め続けて年齢を重ね続けていった可能性もじゅうぶん考えられます。
苦しかったそのときに、「一重だってすてき」とか「あなたの体型のままでいい」とか言われても、そうかとは思えなかったでしょう。
だけれど、あなたを苦しめるその観念から、あなたは解放されることができる、と、全ての悩める女性に伝えたいです。
広告、CM、雑誌、テレビを見ていて、ほんのちょっとでも落ち込んだり、悲しくなったりしたら、思い出してほしいのです。
お洒落やメイクが好きなまんまで、それらから解放されることはとても簡単だよ、ということを。
今でも、食べ過ぎないように気をつける生活は続けているけれど、それは誰かのためではなくて自分のため。できるようになったのは、ごくごく最近のことですけどね。
これからも自分のために、メイクもお洒落も体型管理も、楽しんでしていきたいと思います。